奈良県の少年補導トンデモ条例

読売新聞から抜粋して引用-----------------------------------------------------
 法的な根拠に基づき補導活動ができる全国初の「奈良県少年補導条例」案が20
日、県議会の予算審査特別委員会で可決された。
 警察官らが「不良行為」をした少年を一時保護したりする権限を新たに設け、警
察庁が目指す少年非行防止法制化を先取りした。
 現在、補導活動に法的な根拠はなく、「少年非行への対処が年々難しくなってき
ている」という補導員らの意見があり、県警が条例案を作成。
 補導対象となる不良行為について、20歳未満の喫煙や飲酒、18歳未満の午後
11時~午前4時のはいかい、無断外泊、風俗店立ち入り、有害サイト閲覧など26
項目を定めている。
 深夜以外でも学校を理由なく欠席、早退し、はいかいすれば、補導対象となる。
 不登校や引きこもりの子を持つ親の団体や日弁連は子どもたちの人権侵害と反対。
(2006/03/21)
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昨晩(03/24)の報道STATIONで古舘キャスターが
「不登校でも補導されちゃうってことですか?」と唖然として紹介していたが、
とんでもない条例が成立したものだ。
しかし、本会議可決当日のマスメディアの反応はイマイチだった。
不登校にかぎらず、発達障害の子どもたちも、
今まででさえ補導され、警察署に連行されることがしばしばだったから、
お墨付を得た警察の現場が、無知、不勉強のまま取締りだけを強化することは、
十分に懸念される。

日弁連の会長声明奈良弁護士会の会長声明親たちの反対の声は当然として、
一方で、知的障害者や自閉症者のセーフティネット構築の活動もある。

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ADHD治療薬、マスコミの報道は中途半端?

共同通信ニュース速報から抜粋して引用-----------------------------------------
 ADHDの治療薬を日本の子供向けに開発しているヤンセンファーマが、年内に
も厚生労働省に新薬の製造販売承認を申請する。2008年にも発売される見込み。
 ヤンセンが開発しているのは「塩酸メチルフェニデート」。別の製薬会社が同じ
成分の「リタリン」を販売している。米国では心臓血管障害の危険性を高めると指
摘されているためFDAの諮問委員会が警告表示を付けるよう勧告している。
 日本イーライリリーも、「塩酸アトモキセチン」を子供向けADHD治療薬とし
て開発中で、08年ごろには承認申請する見通し。
 現在は医師の判断でリタリンなどをADHD患者に投与する場合もある。しかし
本来の使用目的とは異なるため、適正な薬物療法の知識が普及していなかった。
(2006/03/11)

 開発中のADHD治療薬は、患者や支援団体などから有効な治療法になることを
期待されている。しかし安易に子供に薬を与える風潮が広がれば、新たな問題を生
じかねないと警戒する声もある。
 医療現場にも細心の注意が求められる。自閉症や虐待を受けた子供の症状を、誤
ってADHDと判断するケースも多いため、専門医の慎重な診断が必要。
 教育現場では、病気と薬に対する正しい知識の普及が不可欠だ。「覚せい剤を使
っている」と誤解され、いじめを受けるケースさえあるという。
 「ADHDの知識は教員ごとに大きくばらつきがある」(関係者)との指摘もあ
り、一層の対策が求められている。(2006/03/11)

 薬との因果関係は証明されていないが、FDAの資料によると服用者の死亡例も
報告されている。(2006/03/11)
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3月11日になって共同通信が流した記事だが、リタリンのADHDへの投与を
「本来の使用目的とは異なる」と書いてすますのはおかしい。
日本では本来の使用目的に対して保険適用ではない、というべきだ。
ADHDを「障害」ではなく「病気」と表現するのも引っかかる。

リタリンを、ヒロポンと同じ、覚せい剤、と精神科医が公言しているのだから、
服用している子どもが「いじめを受けるケースさえある」のなら、
いじめをあおっているのは医者たちということになるだろうう。

毎日新聞のリタリンバッシングも、「適正な薬物療法の知識が普及していな」い
片棒をマスコミがかついでいるようなものだ。

これらの記事と解説は11日夕方にいったん配信されたもののすぐ削除され、
夜遅く再配信。さらに差替版で服用者の死亡例も報告されていることが追加された。

客観をよそおったどっちつかずの中途半端な記事を書くより、
FDA諮問委員会の勧告について、中身をしっかり伝えて解説すべきだ。

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メチルフェニデート徐放剤が日本でも発売に

日経産業新聞から抜粋して引用-------------------------------------------------
 米ジョンソン・エンド・ジョンソングループのヤンセンファーマは、ADHDの
治療薬を日本市場に投入する。年内に厚生労働省に承認申請する。
 ヤンセンは塩酸メチルフェニデートを独自の製剤技術を使って、薬剤が徐々に錠
剤から放出されるように工夫。一種の「新薬」に仕立て直す。
 (塩酸メチルフェニデートの)薬価(薬の公定価格)が一錠十一円にまで下がり、
製薬会社が改めてADHDの臨床試験を実施して、治療薬としての効能を獲得する
のはコスト面で難しかった。ヤンセンは臨床試験も実施して薬価の上乗せの獲得を
目指す。
 特許切れ成分を使った医薬品では、同じ効能で低価格品を発売する「後発医薬品」
があるが、別種の戦略として注目を集めそうだ。(2006/03/01)
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ヤンセンといえばリスパダールとトレドミンで“おなじみ”だが、
徐放剤の Concerta が利用できるようになれば、ADHDのある人には朗報だ。
アメリカのFDA勧告にビビッてリタリンの処方をやめた医師が出るなど、
日本の治療者の腰がすわっていない問題はあるものの、
薬物療法の選択肢が増えることは好ましい。

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ADHD治療薬についてのFDA諮問委員会の勧告

共同通信ニュース速報から抜粋して引用-----------------------------------------
 FDAの諮問委員会は9日、スイス・ノバルティス社のリタリンなどのADHD
治療薬に、心臓血管障害の危険を高める可能性があるとの警告表示を付けるようF
DAに勧告した。薬との因果関係は証明されていないが、突然死や心臓発作など深
刻な事例が、少数ながら服用した子供と大人の両方で報告されたのを受けた。
 FDAの資料によると、1999-2003年にリタリンや同成分の薬の服用者
16人が死亡。別の治療薬アデロールの服用者でも28人の死者が報告された。
(2006/02/10)
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読売新聞毎日新聞も報じている。

子ども二百万人、大人百万人が毎月服用すると言われるアメリカの話であること、
死亡と服用の因果関係が証明されているわけではないこと、
大人でも子どもでも肥満とそれにともなうさまざまな疾患の問題は
日本よりアメリカでずっと深刻な社会的問題であること、
医師の適正な管理下での服用から依存にいたることはないこと、
リタラーたちの服用量はADHDの治療で使われる量とはけたが違うこと、
などを考慮しつつ、冷静に読むべき記事だろう。

毎日新聞がリタリンを記事にする場合は必ずといっていいほど乱用にふれ、
今度の記事も「覚せい剤」の語を組み込んで、
相当の分量を乱用への言及にあてている。

毎日新聞の報道のしかたは親たちの薬への恐怖をいたずらにあおり、
日本ではリタリンすら保険適用外であり、他のADHD治療薬もないのに、
すでにいくつもの治療薬が使われているアメリカでのできごとに過剰に反応させ、
薬物治療をさらに否定的、批判的に見させることになるかもしれない。
歳のいった精神科医たちが「あれはヒロポンと同じ」と今も公言することが、
親たちの薬物治療への動機付けをそいでいるように。

リタリン添付文書(最新版)は、製薬会社の製品情報一覧に。
保険適用外や乱用についてはこの中の「適正使用情報」を。

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ペモリンの副作用

共同通信ニュース速報から抜粋して引用-----------------------------------------
 厚生労働省の調査会は27日、ナルコレプシーの治療に使われているペモリンが
重篤な肝障害を起こす恐れがあるとして、使用上の注意に「警告」を記すことを決
めた。ペモリンは米国ではADHDの治療薬として使われているが、肝不全の発症
が報告された。
 18歳未満への投与を禁じていたうつ病治療薬パロキセチンの使用緩和も決めた。
パロキセチンは欧米でも自殺を促す恐れがあるとして18歳未満には使用を禁じて
いたが、近年改訂され、使用禁止は日本だけになっていた。(2006/01/27)
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ペモリン(商品名ベタナミン、Cylert)の毒性についての、
初めてのマスメディアの報道か。
ニッポン消費者新聞の報道などはすでにあるが。

ペモリンを服用した子どもの3%に肝臓障害がおこるので服用する場合は
3~6週間ごとに肝機能の血液検査を受けるべしと
薬物療法を積極的に支持する Barkley がすでに10年以上前に
一般向けの本(TAKING CHARGE OF ADHD 初版 1995、邦訳は 2000)で
明記している。
いまさらの今回の報道を受けていたずらに薬物療法を忌避する専門家が
日本にさらに増えることを、親としては危惧する。

パロキセチン(商品名パキシル)については
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C1518839775/E844371979/
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C1518839775/E717881417/index.html
http://www.fuanclinic.com/sonota/paroxe.htm
などが、参考になるかもしれない。

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銃社会アメリカ

共同通信ニュース速報から抜粋して引用-----------------------------------------
 米メリーランド州ジャーマンタウンの託児所で8歳の男児が自宅から持ってきた
父親の拳銃を誤って発砲、7歳の女児の腕にけがを負わせた。地元警察は、拳
銃の保管に問題があったとして父親を逮捕、男児を保護した。男児がリュックサ
ックに入れてきた拳銃で遊んでいたところ暴発した。(2006/01/25)
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手近なところに銃があれば、いつでもおこりうることだろう。
子どもが衝動的であったり反抗・挑戦的であったりすれば、なおさらだ。
ADHDをODDやCDとともに「注意欠陥および破壊的行動障害」に分類し、
「精神疾患」として診断する必要がアメリカにはあるのだと納得する。

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映画/ビリーブ

転送、転載歓迎。

1999年のノースカロライナでのスペシャルオリンピックス夏季世界大会を舞台にし、
毎日映画コンクール記録文化映画賞を受賞した「エイブル」(2002)、
2003年のアイルランドでの夏季世界大会を舞台にした「ホストタウン」(2004)に続く
シリーズ第3弾となる「ビリーブ」が公開される。
2005年の長野でのスペシャルオリンピックス冬季世界大会で
メディアとしてデビューした9人の撮影クルーの物語。
詳細は公式HP http://www.able3-believe.org/ を。

★映画「Believe ビリーブ」
2006年1月21日(土)より [シアター] イメージフォーラム(東京 渋谷)で公開。

公式HPの解説より:
2005年2月。世界中のメディアが長野に集まった。そこに9人のBelieveクルーの姿
もあった。知的発達障がいのある人たちを撮影したドキュメンタリーはこれまでに
も数々あった。でも、彼ら自身が、カメラを扱い、マイクを片手にインタビューを
し、記録するとしたら? 信じられないかもしれない。しかし、9人のBelieve撮影
クルーは、それをやり遂げた。彼らは自分の目で世界を見て、自分の言葉で世界を
伝えた。彼らがそこにいたるまでの道のりを記録し、彼ら自身が撮影した記録映像
とともに、ひとつの映画となって誕生した。

監督の構想のもととなったのは99年の世界大会で出会った“スペシャルオリンピッ
クス・ロードアイランド・マガジン”という知的発達障がいのあるTVクルーの存在
である。自立して働く彼らの「自分を信じる力」、そしてそれを支える社会の「彼
らを信じる力」。そこから、この映画の製作はスタートした。

製作総指揮:細川佳代子
監督・製作:小栗謙一
音楽:小林研一郎
ナレーター:滝田栄 
出演・撮影:Believeクルー:勝又由貴/ 川口弘樹/ 下池健一/ 平山浩二/
      前原えりか/ 増満伸朗/ 宮崎亮太/ 渡辺 元/ 和田勇人 
配給:ableの会
配給協力:イメージフォーラム
宣伝:ムヴィオラ
2005年/日本映画/109分

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ブームに終わる? 特別支援教育

ある小学校の先生のことば;「パソコンできるかどうか教員の指導力を判定して、
処遇にも反映させるんだって。パソコンできなくて給料さげられても
別にかまわないけど、パソコンできるってそんなに大事なこと?」

PCが普及する前でも、発達障害系に限らず親たちは連携して行動していたし、
親たちがPCを手にして何かが本質的に変化したなんてことは全くない。
けれども一方で、子どもが発達障害の診断を受けているなら、PCを持てば、
メイルとWEBがどれだけ助けになるか、その恩恵ははかり知れない。
PCに限らず何かモノやコトに意味や価値を与えるも与えないも、
それはつまるところそのモノやコトに接する人しだいだろう。

それでもって、教育現場への特別支援教育の導入は、
かつてのIT導入と同じ結果をもたらすのではないかと思う。
この十年余、ITが教育の現場にまったくと言っていいほど浸透しなかったのは、
現場がITを必要とすると感じなかったからだ。

上の先生のことばの「IT」は「特別支援教育」に置き換えることができる。
特別支援教育が「そんなに大事なこと?」と思っている教員はとても多い。
ましてやPCならまだ「指導力を判定」できる部分があるかもしれないが、
特別支援教育には指導力の判定基準もないし、作りようもないのでは?

特別支援教育は一過性に終わる。そんなことはないだろうか?

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自閉症児、学校で大けが

2004年11月に東京の小金井第二小学校でおきた事件について、
発達障害者支援法の施行直前に毎日新聞が、
「閉ざされた扉:自閉症児負傷事故から」と題して3回シリーズの記事にした。

上 たいいくかん、いたい
中 子供の命より「立場」
下 理解は「国の責務」

日本自閉症協会東京都支部が抗議書を送ったのも当然の、ひどい話だ。
これは事故ではなく、事件というべきである。

「週刊金曜日」2005年2月18日号に、この事件について
「特殊学級児童の声なき叫びを受け止めて-孤立する子ども、教諭、親……-」
と題する記事が載った(P.40~41、ノンフィクション・ライター島沢優子氏執筆)。

この中で、報道後の世間の反応に「担任教諭の個人的な資質を問う意見が目立つ」が
「担任の資質の問題として片付けてしまってよいのだろうか。事故の背景に
目を向けると、多くの特殊学級が抱える問題が浮かび上がる。」との指摘があり、
記事全体はその視点から書かれている。

が、特殊学級が抱える問題はたしかにたくさんあるけれど、今回のケース、
問題はもっと上っ面なレベルにあるのではないだろうか。
校長がまともなセンスの持ち主だったなら、という、
単なる校長の資質の問題“にすぎない”部分が相当あるのでは?

統合教育のもとでならこのような事件はおこらなかった、
と「週刊金曜日」の記事の筆者がはっきり言っているわけではないが、
事件の背景にあるのは、統合教育か分離教育か、といった問題ではないだろう。
管理職や教育委員会がきちんと責任をとらないことが、ひどい話なのだ。

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ワインバーグ症候群についての日本語の情報

不注意優勢型のADHDとの関係でいろいろ知りたいワインバーグ症候群
(原発性覚醒障害)だが、これも日本語の情報がほとんどない。

『ドクターサカキハラのADHDの医学』
 榊原洋一 著 学習研究社 2003年 本体1700円

が、唯一の情報源?

言いだしたワインバーグの論文は、これらしい。

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